2019年4月21日日曜日

なんか蒸し暑いような…

気温が上がり風もあまり吹いていないので蒸し暑く感じました。
おなじみさんと「木陰が少なくなって夏は覚悟しないと…」と話していました。
今日は、日曜日ということもあって大勢の人が訪れていました。
多くの人がカメラを持って撮影していました。
という私もカメラで撮影しているのですが(^^ゞ
国語の教科書に載っていた
星野博美さんの「昔話」が面白いなと思いました。
 昔話    星野博美(ほしのひろみ)

 久しぶりに会う友人と食事をしていた時のことだ。
友人には小学校高学年の娘がいた。
「お父さんとしては、やっぱり運動会でビデオを撮りまくったりするんですか?」
と私はやや茶化して尋ねた。
デザイナーの友人は、
およそ子供のビデオ撮影に熱狂する父親には見えなかったからだ。
彼は「まあ、人並み程度に撮りますよ。」と答えた後、
急に神妙な面持ちになった。
(『中学校 国語2』学校図書 平成28年版)
「僕らが子供の頃って、
 せいぜい色あせた写真が少しあっただけでしょう? 
 でも今の子たちには、
 子供時代の動く映像が死ぬほど残っているんです。
 証拠がたくさんあるから、
 記憶を勝手に書き換えたりできない。
 記憶がすごく映像に縛られる。
 それはそれで、けっこうつらいことだと思いますよ……。」
 小さい頃、人の昔話を聞くのが好きだった。
当時としては比較的多い七人という家族構成に加え、
父の工場で働く工員さんやお手伝いさん、近くに住む親戚など、
我が家には常に人がひしめき合い、会話が飛び交っていた。
好むと好まざるとにかかわらず、私は話にまみれていた。
 父が東京から埼玉へ向かう列車に乗っていた時、
空襲に遭い、祖父とはぐれてしまった時の話。
母が勤めていた会社の工場で爆発事故があったこと。
祖母の末弟が不慮の事故で命を落としてしまった場面。
祖父が徴兵検査に合格したくないがためにどんな努力をしたか。
両親の結婚式で、
酔っ払った農家の親戚が式場の芝生で立ち小便してしまった時の、
みんなのあっけにとられた顔。
東京で働いていた母が久しぶりに実家へ帰る時、
祖母がちょうちんを持って駅まで迎えに来てくれたという話……。
 記憶によってしか過去を再生できない時、
人は驚くべき記憶力を発揮する。
空から近づいてくる爆撃機。
暗闇の中で崖にたたき付けられる荒波。
暗い夜道をゆっくりと進んでいくちょうちんの頼りない明かり。
そのどれにも立ち会っていないのに、
私は今でもそれらを映像を鮮明に脳裏に描くことができる。
話の一つ一つのどこまでが事実でどこからが脚色なのかは分からない。
多分、そんなことはたいして重要ではない。
何十年も色あせない記憶を持っていること、それがきっと、
人間が生きていく上で大きな支えになっているのだろう。
 一方私はと言えば、
昔話をしてくれた当時の彼らより短い人生しかまだ生きていないにもかかわらず、
昔をあまり鮮明に思い出すことができない。
写真や手紙など、過去を証明する証拠はたくさんある。
しかし記憶の鮮明さは彼らとは比べものにならない。
 映像の記憶が残れば残るほど、
証拠に甘えて、人は記憶する努力を怠る。
私も含め、そいういう人たちが老いた時、
どんな過去の映像を思い出すのだろう?
どんな昔話をするのだろう。
(『中学校 国語2』学校図書 平成28年版)
熊蜂(くまばち)
  くまんばち だいくばら だんごばら
生息地・観察時期
本州、四国、九州、対馬、屋久島に分布し、
フジやキリの花に多く集まる。
(『俳句の鳥・虫図鑑』復本一郎監修 成美堂出版 2005年)
特徴・生態
大型のハチで、体は丸みを帯びずんぐりとしていて黒く、
頭に黄色い斑紋がある。
胸部の背中側と側面に黄色い毛が生え、他の部分には黒い毛が生える。
腹部は黒く光沢がある。
雌は春に受精後、木材や枯れ枝に長い穴をあけて巣をつくり、
花粉を集めて巣に蓄える。
大きく尻に針をもつため恐れられるが、攻撃性は低い。
(引用者注:オスには針はありません)
名前の由来・文化
「くま」は黒く大きなことを表し、名は大きなハチという意味。
「熊蟻」「熊蟬」「熊鷹」なども同様である。
熊蜂のうなり飛び去る棒のごと  高浜虚子

おそひ来し熊蜂顔を打つや落つ  加藤知世子

熊蜂とべど沼の青色を抜けきれず  金子兜太

長城に唸りぶつかる熊ん蜂  川崎展宏
ポイント
一名を「くまんばち」ともいう。
「くまんばち」はスズメバチの俗称でもあるため、
俳句においてもスズメバチのことを「熊蜂」として詠んだと思われる句もある。
クマバチは花の蜜を吸い、スズメバチは肉食性である。
(『俳句の鳥・虫図鑑』復本一郎監修 成美堂出版 2005年)

 藤の花などで空中で停止(ホバリング)しているクマバチは雄です。
縄張りを監視しているのです。
この本にも書かれていますが、クマバチは花の蜜を吸います。
スズメバチのように肉食性ではないので
人から悪さをされない限り人を襲いません。
またスズメバチも人が攻撃するという誤解を招くような行動
例えば、巣に近づく、手で払いのけようとする
また、香水でスズメバチの刺激を与えるなどしないかぎり
襲ってくることはほとんどありません。
私は見ていないのですが
クマバチを怖い存在だと誤った知識を子どもたちに与えたのに
「みなしごハッチ」や「みつばちマーヤの冒険」などがあるようです。
ハチが主人公の子ども向けにアニメなのに
子どもに誤った知識を与えるのは罪深いですよね(`´)
今朝の父の一枚です。
去年の台風で倒れた木をモニュメントにしていました。
倒れた木で何か利用する方法はないのかなと思っていました(*´▽`*)