2023年5月13日土曜日

曇り空でした

雨は午後からの予報だったので自転車ででかけました。
風車の丘が除草されているなぁと見ていると、
ヒナキキョウソウが難を逃れていました。
花壇をくぎるブロックのおかげで助かっていました。

キキョウソウ(桔梗草)、ヒナキキョウソウ(雛桔梗草)」(熊本市水前寺江津湖公園)
水曜日は、循環器科を受診しました。
先月、帯状疱疹のワクチンについて主治医に相談していました。
と言うのも、父は、母が亡くなった翌月、帯状疱疹になりました。
そして妹が、今年2月に帯状疱疹にかかりました。
ワクチンには2種類あるのですが生ワクチンの方を受けました。
任意予防接種なので、全額自己負担(8,800円)でした。
同級生が、去年、受けたときに4000円位だったと報告していたので
自治体によって助成制度があるようです。
なお、外国製は2回接種で合計4万円以上かかるようです。
図書館で借りた本は平成26(2014)年に出た本で情報としては古いのですが

コラム
 海外では、帯状疱疹はワクチンで防いでいる!

 現在、日本に帯状疱疹の予防としての帯状疱疹ワクチンはありません。
帯状疱疹を水痘ワクチンで予防することも、まだまだ認知されていない状況です。
 しかし、EUやアメリカでは帯状疱疹ワクチンが認可され、予防接種が推奨されています。
そのほかにも、世界の30カ国以上の国で、帯状疱疹の予防に専用のワクチンが使われています。
 日本では、帯状疱疹ワクチンの治験がこれから始まる段階です。
 欧米で使われている帯状疱疹ワクチンが、日本人の開発した水痘ワクチンをもとに作られたことを考えると、皮肉な状況かもしれません。
(『新版 帯状疱疹・単純ヘルペスがわかる本』本田まりこ 法研 平成26年)

生ワクチンは、2016年に帯状疱疹予防の効能効果が追加されました。

世界で初めて水痘ワクチンの開発に成功 高橋理明」(BIKEN)
明日は「母の日」ですね。
1日早いですが

母の日(5月第2日曜日) Mother's Day

 年に一度、母に感謝する日として、日本でも親しまれている記念日。
とくにプロテスタントでは、この日に「母の日礼拝」を行なう教会がある。
 母の日をさかのぼると、古代ギリシアの女神レアー(多くの神々の母)に捧げた春祭にいきつく。
また、英国で母の日というと、16世紀頃に始まったマザリング・サンデー(レント第四主日)を指す。
 現在よく知られている母の日は、そもそもは、アメリカのメソジスト教会に属するある母親の提唱で始まり、その娘のねばり強い努力によって、国民の記念日となったものだ。
(『キリスト教の歳時記 知っておきたい教会の文化』八木谷涼子 講談社学術文庫 2016年)
 母の名は、アンナ・マリア・リーヴス・ジャーヴィスという。
1832年に牧師の娘として生まれ、牧師の息子と結婚し、ウエストヴァージニア州に住んだ。
1858年、母親の健康衛生向上のためのクラブを組織し、南北戦争の後の1865年には、「マザーズ・フレンドシップ・デー」のイベントを成功させた。
これに力を得たジャーヴィス夫人は、すべての母親を讃える特別な日の制定を望んだが、果たせないまま、1905年に亡くなった。
 代わって立ち上がったのは同名の娘、アンナ(1864―1948)である。
アンナは母を敬慕しており、母の日の制定は、両親への尊敬の念を高め家族の絆を強くするのに効果があると考えた。
彼女の地道な運動が実り、「すべての母親に感謝する」礼拝が捧げられたのは、1908年5月10日のことだ。
その日は、夫人の命日に一番近い日曜日であり、会場となったグラフトン市のアンドルーズ・メソジスト監督教会は、ジャーヴィス夫妻の尽力で設立された教会だった。
この教会で、夫人は日曜学校教師の奉仕を25年間つづけたのである。
 アンナはこの最初の礼拝のために、夫人の好きだった白いカーネーション五百本贈った。
この花は母親の愛の美しさ、忍耐強さを象徴しているとされる。
カーネーションは母の日のシンボルとなり、その後、存命中の母には赤い花、亡くなった母には白い花を贈るというしきたりができた。
 1910年、母の日は地元ウエストヴァージニア州の祝日となり、ウッドロー・ウィルスン大統領の時代である1914年に、ついに国民の記念日として認められた。
アンナはその後、目の不自由な妹の世話をしながら母の日の定着のため運動をつづけ、独身のまま84歳で世を去った。
 デンマーク、ベルギー、フィンランド、イタリア、オーストラリア、トルコといった国々でも、同じ日に母の日が祝われている。
(『キリスト教の歳時記 知っておきたい教会の文化』八木谷涼子 講談社学術文庫 2016年)
あとがき 女神のたどった道

 旧石器時代

 約2万年前に、世界ではじめて女神の表象が現われました。
南西フランスにある旧石器時代のいくつかの洞窟(どうくつ)から、130体以上の女神像が発見されたのです。
それらの像は裸で小型で、多くの場合、妊娠の兆候を示していました。
像の多くは、生命を与える血の色がふりかけられていました。
(『世界の神話 躍動する女神たち』沖田瑞穂 岩波ジュニア新書 2022年)
 このころ、人々は洞窟に住んでいました。
洞窟こそは母の子宮です。
「ローゼルの女神」という像が南西フランスのローゼルの洞窟から発見されましたが、これは母の像であり、妊娠した女性の像でもあり、右手にはバイソンの角をにぎっています(図7-1<省略。以下同じ>)。
 バイソンの角には三日月の刻み目が入れられていますが、これは時を記すものであり、これは時を記すものであり、満ちてゆく月と人間の多産を示していることがうかがわれます。
 女神はまた、鳥の姿でも表わされました。
そのような「鳥女神(とりめがみ)」は、後の「宇宙卵(うちゅうらん)」神話、つまり鳥が産み落とした卵から世界ができた、という神話につながるものかもしれません。
 女神と密接な関連を持つもう一つの表象が、蛇(へび)です。
蛇の模様を表わす遺物も、多くみつかっています。
 「ローゼルの女神」が三日月の刻み目の入ったバイソンの角――それ自体が三日月に見えます――を手にしているように、月は女神と深く結びついていました。
月は満ち欠けをくり返します。
三日月はすなわち動物の角で、同時に死と再生の象徴です。
季節や、リズムを刻むのです。
(『世界の神話 躍動する女神たち』沖田瑞穂 岩波ジュニア新書 2022年)

読んでいると、いつから血を穢れているとみるようになり
女性を蔑視するようになったのかなと思います。
そして蛇も日本に限らず神として崇められていました。

「角を持つヴィーナス(ローセルのヴィーナス)」(「ボルドー展 作品紹介」TBS 2015年)