2016年8月30日火曜日

8月になって初めてだな…

傘の柄をあごに露草摘む人よ
(『俳句で綴る変哲半生記』)
 鶏頭の硬き地へ貧弱なるくさめ
(『西東三鬼全句集』沖積舎 昭和58年)
 昨日の大雨の後,青空にホッとしているようでした(^-^)

   雀
いつも曇天の衣装をつけてゐる。   安西冬衛
(『日本の詩歌25』)
久しぶりに会えました♪
 振り向いてくれた(o^^o)
 無花果(いちじく)の門の格子や水を打つ  飯田蛇笏
(『日本の詩歌19』)
百日紅心つまづき声からび

  昭和16年,彷徨寧日なかつた。
  この句の中七も下五も,その通りであつた。
  百日紅は作者が毎年詠込む花,この花の咲く間作者の健康は衰へる。
(『波郷句自解』)
今朝は,気温もだけど,風が涼しくて気持ちよかったです!
「8月にこんなに涼しいのは初めてですね」と
おなじみさんと挨拶を交わしました(^_^)b
ハエトリグモの仲間(ネコハエトリ?)
ミントといえば,ガムなどのスーっとするさわやかな香り。
ユーラシア大陸が原産で,世界には,ペパーミント,スペアミント,
クールミントなど数百種あるといわれます。
 「雨ニモマケズ」など,いまも多くの人々の心をとらえている
宮沢賢治もスペアミントを探して岩手の野山を歩いたそうです。
 日本薬局方に載っているのは,ハッカ(薄荷)です。
漢方処方に配合され,風邪の初期の発汗や解熱,
更年期のイライラ,皮膚のかゆみ,おなかの張りなどに用いられます。
また,市販の目薬やうがい薬などには,
ミントの精油成分であるメントールが配合されているものもあります。
1940年ごろ,北海道北見地方では,
盛んにハッカの栽培が行われ,世界最大の産地でした。
北見市にはその当時の資料を展示する施設があります。
 「ミントガム」は花粉症対策としても効果的です。
「ミントガム」が花粉症によいのは,
精油成分のメントールなどがアレルギー症状をやわらげ,
かむことで,口腔内の温度が高くなり,

鼻の血流を改善するためと考えられています。
 また,ペパーミントから精油を抽出したあと捨てられていた
葉や茎の中にもミントポリフェノールが残っていて,
これを利用したお茶も花粉症に効果があることがわかってきました。

(『野菜の力』)
向日葵の昼鉦かんかんと叩き来る
(『尾崎放哉全句集』)

かん「かん」は踊り字(くの字点)
成虫になったカマキリ(チョウセンカマキリ?)
   かまきり
         遠藤 周子

いつのまにか,
便所の窓にかまきりがきている。
枯れ草色でカサカサしたかまきり。
おなかがぼってりふくらんでいる。
卵がたくさんつまっているのだろう。
卵をうんだら死んでしまうのかしら。
そしたら,
かまきりの子は、おかあさんに会えないのね。


とうとう,かまきりが卵をうんだ。
卵はせっけんの細かい泡のように,
おしりから出てきた。
柱に かまきりのおなかのような形にうみつけた。
そして,白から橙色に変わった。


家の便所にやってきてから五日間。
かまきりは,ひとりぼっちで,
卵をうむことばかり考えていたのだろうか。

  (千葉 4年 1966年)
(『日本児童詩集』江口季好・寒川道夫/太平出版社 1971年)
クサギ
若い葉は山菜とされ,根や葉は薬用とされる。
古来の染料植物で,藍色の実は無媒染で青く,
紅色の萼は鉄媒染でベージュグレーに布を染める。

(『野に咲く花の生態図鑑』)
蓮の花少(すこし)曲るもうき世哉    一茶
(『蕪村集 一茶集 日本古典文学大系58』
    暉峻康隆 川島つゆ校注者/岩波書店 1959年)