残っていた雨粒が、高温で温められム~ッと蒸し暑かった(;´Д`)
木陰で立ち止まり、たちどまりしながら水分補給を意識して歩いていました。
「関西の熱中症搬送者1904人 前の週の2倍以上に」(関西NHK)7日(月)は、自動車運転免許証の更新を地元の警察署でおこないました。
今回は自転車で行けたのだけど
次回、3年後は、運転免許試験場で更新しなくてはならなくなった…
「一部警察署免許窓口終了のお知らせ」(大阪府警)
昨日は、父の歯科受診のあと期日前投票へ
飯間浩明さんの投稿に(7月8日)
このSNS時代、「差別のどこが悪い」と開き直る主張が目立つようになりました。
差別を嫌う感覚、反対する態度は、これまで社会的に共有されていたように見えましたが、そうでないことが可視化されています。
差別はおかしいと思う皮膚感覚を、改めて社会的に共有していく必要を感じます。
世間で流布されていること、私も思い込んでいることに誤解があるなと思います。
澤田瞳子さんの本を読んでいると「アレッ!そうなんや」とハッとすることがあります。
京都への偏見(?)が修正されるかも(^_-)
夏の至高者
毎年この季節になると、多くの方が「京都は暑いでしょう」と労(いた)わってくださる。
京都の夏は暑い。
これはもう、日本じゅうになかば常識の如(ごと)く広まっているらしい。
ところが実は気象庁による歴代最高気温ランキングを見ると、京都の最高気温はこれまで全国トップ二十位にも入っていないのだ。
まさかと疑われる方は、猛暑を報じるテレビニュースを見ていただきたい。
「今日は○○で○○度、 ××で××度を記録し……」という報道でも、京都がその首位を占めることは、滅多にないはずだ(その代わり、だいたい三位から五位あたりには必ず入っているが)。
(『天神さんが晴れなら』澤田瞳子 徳間書店 2023年)
ならばなぜ、「京都の夏は暑い」というイメージがこれほど定着しているのだろう。澤田瞳子さんの本を読んでいると「アレッ!そうなんや」とハッとすることがあります。
京都への偏見(?)が修正されるかも(^_-)
夏の至高者
毎年この季節になると、多くの方が「京都は暑いでしょう」と労(いた)わってくださる。
京都の夏は暑い。
これはもう、日本じゅうになかば常識の如(ごと)く広まっているらしい。
ところが実は気象庁による歴代最高気温ランキングを見ると、京都の最高気温はこれまで全国トップ二十位にも入っていないのだ。
まさかと疑われる方は、猛暑を報じるテレビニュースを見ていただきたい。
「今日は○○で○○度、 ××で××度を記録し……」という報道でも、京都がその首位を占めることは、滅多にないはずだ(その代わり、だいたい三位から五位あたりには必ず入っているが)。
(『天神さんが晴れなら』澤田瞳子 徳間書店 2023年)
その第一は、あまり風が吹かないこの盆地では、べったりとまとわりつくような湿気のせいで、体感湿度が上がりやすいため。
そして第二に、京都のイベントの大半が野外行事であるゆえに、誰もが否応(いやおう)なしに自然の熱気に肌をさらすからではなかろうか。
なにせ京都の夏の風物詩といえば、まず毎年何万人もの人出を記録する祇園祭(ぎおんまつり)。
嵐山・宇治川(うじがわ)の鵜飼(うかい)、鴨川(かもがわ)や貴船(きぶね)の床は見ている分には涼しげだが、実際は湿気が多いためかなり蒸す。
またお盆直前、五条通で催される国内最大規模の焼き物の即売会「五条坂陶器まつり」は、先祖の霊を迎える六道珍皇寺(ちんのうじ)の「六道参り」に合わせて、大正七年に始まったもの。
一度の外出で二ヵ所の行事を梯子(はしご)できるのは嬉(うれ)しいが、つい買い込んだ陶器の重さに、いつしか全身は汗みずく。
そして最後は、京都の夏の終わりを告げる大文字の送り火――と数え上げると、「京都は暑い」という風説が広まるのも、もっともだと知れる。 それゆえであろうか。
この季節、京都のカフェや甘味処はこぞってかき氷を売り出し、中には行事に合わせ、普段の格式が嘘のような安価で露店を出す老舗(しにせ)茶寮もあるほどだ。
平安時代に清少納言が書いた『枕草子』には、新しい金属の器に刃物で薄く削った氷を入れ、甘い葛の汁をかけた様がとても雅(みや)びだ、と記されている。
当時の人々にとって、夏の氷はかなりの貴重品だが、冷気で曇った金属の椀、削り氷をとろりと溶かす甘葛を喜ぶ姿は、今の我々とさして変わりないようだ。 ところで先日、かき氷で有名なある甘味処の飲食スペースに、
――兄以上 恋人未満 かき氷
という黛(まゆずみ)まどかさんの俳句を記した短冊がかかっていた。
この句はおそらく、兄妹の如(ごと)く親しげで、しかしまだ恋人にはなれぬ自分のもどかしい恋を、いずれ溶けてなくなるかき氷に重ねたものだろう。 暑さが苦手な私からすれば、並みの恋人なぞいなくとも夏は乗り切れるが、かき氷がなくてはこの季節は過ごせない。
ふむ。
そう思うと、私にとっては「兄以上 恋人以上 かき氷」というのが正直なところか。
そんな色気のないことを考えながら注文を終えると、今から誰よりも愛すべき至高の君が目の前にやってくる気がして、不思議なほど急に胸が高鳴り始めた。
(日本経済新聞 2016年8月2日付)
(『天神さんが晴れなら』澤田瞳子 徳間書店 2023年)
〝京都 祇園祭 「長刀鉾」の組み立て作業始まる〟(京都NHK)
「歴代全国ランキング」(気象庁)
「毎日の全国観測値ランキング」(気象庁) 〔四二〕
あてなるもの 薄(うす)色に白襲(しらがさね)の汗衫(かざみ)。かりのこ。削(けづ)り氷(ひ)にあまづら入(い)れて、あたらしき金鋺(かなまり)に入れたる。水晶(すいさう)の數珠(ずず)。藤の花。梅の花に雪のふりかかたる。いみじううつくしきちごの、いちごなどくひたる。
(『枕草子』清少納言 池田亀鑑校訂 岩波文庫 1962年) 上品に美しいもの
――あてなるもの (第四二段)
上品に美しいもの。薄紫色に白いかざみ。雁(かり)の子(かるがもの卵)。けずり氷に甘茶をかけて新しい金の碗(わん)にいれたさま。水晶の数珠(じゅず)。藤の花。梅の花にふりかかった雪。いちごを食べる美しい幼児。
〔大庭〕 色彩の感覚は抜群である。いちごの実の赤さと幼児の肌の美しさが、梅の花にふりかかった雪のあとにつらなって目にうかぶ。
(『現代語訳 枕草子』大庭みな子 岩波現代文庫 2014年)昨日、本屋さんへ
岩波俳句 選・文 池田澄子
…前略…
✤八月という月
四月に逝かれたフランシスコ・ローマ教皇が私と同じ年の生まれであったことを、先月のこの欄に書いた。
その後、五月に逝かれた、世界で一番貧しい大統領と言われていたウルグアイの大統領、ホセ・ムヒカ氏は、私より十カ月早い生まれであることを知った。
私はいわゆる早生まれなので同学年である。
だから何なのと笑われそうだけれど、こういう人たちと全く同じ時代を生きてきたと思うと佳い気持、嬉しくなる。
但し、その九十年近くが佳い時代で佳い日々であったわけではない。
物心ついてからの初期の記憶の一つに、戦地から帰ってきて入院している白衣の父の姿がある。
私は久し振りに逢うので恥ずかしがって母にくっついている写真があって、それで記憶にあるのかもしれない。
昭和十二年に起こった日中戦争でのことだったようだ。
(『世界 2025年8月号』岩波書店) 僧をのせしづかに黒い艦が出る 西東三鬼
その年、三鬼はこう詠んだ。
父は病気にはなったが、戦地で僧のお世話にはならず帰ってきた。
が、昭和十九年八月、太平洋戦争敗戦の一年前、漢口陸軍病院で僧のお世話になったらしい。
そして白木の箱に納められ、私たちへ届ける為の艦とともに日本海に沈んだ。
父は海になった。
父在りき写真で浴衣で在すゆえ 澄子
(『世界 2025年8月号』岩波書店)
NNNドキュメント’25 「花火と空襲 あの日の空、いまの空」
朝ドラ「虎に翼」でも取り上げられていた長岡空襲。
冒頭に「NNN戦後80年プロジェクト いまを、戦前にさせない」
戦前の日本にならないよう一票を投じてほしいです。