2025年7月4日金曜日

あまりの暑さに…

朝から30℃を超えている
カラスの行水だ!
水浴びを終えて気持ちよさそうにしていました。
ちなみにカラスは暑いからという理由だけで水浴びをしているのではありません(^_-)

近畿地方は5日も厳しい暑さに 熱中症対策徹底を」(関西NHK)
「ダガー賞」翻訳部門に王谷晶さん「ババヤガの夜」日本人初〟(NHHK)
王谷晶さんのことを知りませんでした。

「……あいまいであることは私の作家としてのテーマそのものです。自分のあいまいさを受け入れ、他人のあいまいさを認めることが世の中をよりよくすると信じています。この作品の主人公たちも、はっきりとラベリングできない関係と人生を手に入れます。……」

ネガティブ・ケイパビリティに通じるなと思いました。
【専門家Q&A】十島村で過去最大 震度6弱 今後の見通しは?」(NHK)

 6 日本海拡大後の日本列島
 南西諸島と沖縄トラフ


 今まで、南西諸島の地質について、ほとんどふれなかったので、ここでまとめてみましょう(図6-4:省略)。
 南西諸島は、大きくみると四つの地層群から構成されています。
 まず、古生代のペルム紀から新生代の始新世にわたる基盤を作る地層群で、その岩相や構造は西南日本の付加体に類似しています。
大部分が、秩父帯から四万十帯に相当する地帯と考えられます。
(『日本列島の誕生』平朝彦 岩波新書 1990年)
 次の時代の地層は、中新世、約2000万~1500万年前に堆積した八重山層群で、石垣島など南琉球にしか分布していません。
浅海性の地層で、現在、東シナ海の海底下にみられる大陸の縁辺にたまった地層の一部と思われます。
その後、1500万~500万年の間、南西諸島の一帯は陸化していたと考えられ、地層の堆積が認められません。
 三番目は約500万~150万年前の島尻層群であり、この時代に広く、海成層が堆積しました。
150万~50万年前の間に、一時隆起し、浸食をうけ、50万年前以後四番目の地層群であるサンゴ礁を作る石灰岩(琉球層群)でおおわれたのです。
 この歴史のうち、南西諸島が実際に「諸島」になったのは、大陸との間に、新しく海盆、沖縄トラフが生まれてからです。
 沖縄トラフとはどのような海盆か、精力的な研究を行ってきた琉球大学や海上保安庁水路部の成果にもとづいてみてみましょう。
水深は最大2000メートル程度、南西諸島の大陸側に細長く分布し、その北方延長は五島列島の南にある男女海盆にいたっており、さらに、島原から阿蘇、別府湾の低地帯へ延長しているといわれています。
南西の延長は、はっきりしませんが台湾の北部へいたっているようです。
トラフ自体はやや弓なりになりながら北東-南西方向に分布していますが、くわしい地形をみると、ほぼ東北東-西南西の軸をもつ凹地がつながっており、人工地震波探査の記録では、同じ方向にのびる正断層をたくさんみとめることができます。
凹地の中心部には、溶岩が流れ、熱水が湧き出しており、煙突(チムニー)状に鉱物を沈殿させているのが「しんかい2000」による潜水調査からわかってきました。
これらのことは、いずれも、沖縄トラフでは地殻が南南東-北北西方向にひっぱられて、分裂し、地溝となっており、そこで火山活動や熱水活動があることを示しています。
沖縄トラフは、日本海の割れ始めに相当する地溝帯なのです。
この活動がいつ頃から始まったのかは、はっきりしません。
おそらく最近200万年以内だと思われます。
 また、沖縄トラフはなぜ誕生したのでしょうか。
このこともわかっていません。
私は前述したように、日本海も含めて、東アジア遠縁全体にわたるマントルからの熱の湧き出しと関係があると思っています。
(『日本列島の誕生』平朝彦 岩波新書 1990年)

琉球諸島のテクトニクス、地震活動および地震発生機構について」(琉球大学 島嶼防災研究センター)

沖縄島南部の地質―泥の海とサンゴの海―」(沖縄県立博物館・美術館)

有人潜水調査船「しんかい2000」〟(JAMSTEC)
 なんか世間では、明日、7月5日に大災害起きるという情報が拡散されているようですね。
日本の国土はいつ大災害が起きても不思議ではない!
だから大災害が起きた時の準備をしなさいというのならわかるのですが…
なんかアクセスを増やすための騒ぎになっているような。
思い出すのが朝ドラ「カムカムエヴリバディ」でひなたが信じていた「ノストラダムスの大予言」。

日本では、対策ができない未知の大災害も起きているそうです。
 第8章 九州 
 ●火砕流噴出と縄文文化の消失


 鎌倉時代に書かれた『平家物語』の中に、平氏打倒を企てた「鹿ヶ谷(ししがたに)の陰謀」が密告により露見してしまい、それに関わった僧の俊寛(しゅんかん)、藤原成経(なりつね)、平康頼(やすより)が「鬼界が島」へ流刑となるシーンがあります。
この「鬼界が島」が薩摩半島の南約50キロメートルにある薩摩硫黄島ではないかと考えられています。
(『日本列島100万年史 大地に刻まれた壮大な物語』山崎晴雄、久保純子 ブルーバックス 2017年)
 この島は深さ400メートルの海中にある巨大な「鬼界カルデラ」の一部で、縄文時代前半の7300年前に起きたカルデラ噴火で形成されました。
鬼界カルデラ噴火での噴出物の量は150立方キロメートルで、超巨大噴火に相当します。
海の中から噴出した数百℃の火砕流は海上を時速100キロメートル以上の高速で渡り、薩摩半島や大隅半島など南九州地域を襲いました。
 南九州の地層では、黒土層の中に厚さ30センチメートルから1メートルほどのオレンジ色の土の層が挟まっているのが観察できます。
地元ではこの土を「アカホヤ」と呼んでいますが、これがまさに鬼界カルデラ噴火の火山灰なのです。
この噴火を「鬼界アカホヤ噴火」とも呼びます。
 この巨大噴火で、南九州に住んでいた縄文人はほぼ全滅してしまったと考えられます。
この地域でアカホヤ火山灰層の上下の地層中の考古遺物を調べると、石器や土器の形式がまったく異なることが分ったからです。
アカホヤ火山灰層より下の地層からは、台湾や琉球方面から続く南方海洋系の、丸木舟を作るための円柱状の磨製石器や平底形の土器が出土したのに対し、上の地層からは北方系の縄文土器が出土したのです。
 一般的に、地域の中では土器の形式は継承され発展していくために、似たような遺物が出土するものです。
しかしこの地域では、発展していた南方系の縄文文化が鬼界カルデラ噴火を境に消滅し、その数百年後に北方から新たな縄文文化が定着したと考えられます。
このように、巨大噴火が人類の文化、文明を一瞬にして消滅させてしまう可能性があるのです。
 現在の日本の火山防災では、このような巨大火砕流をともなう巨大噴火は防災の対象になっていません。
被害が壊滅的で防災対応ができないからです。
7300年前の鬼界カルデラ噴火が、日本列島では最後に起きた巨大噴火です。
それ以降このような巨大噴火は一度も起きておらず、我々にとって未知の災害といえます。
自然には、まだ人類の力では対応できないものがたくさんあることを知っておくべきでしょう。
(『日本列島100万年史 大地に刻まれた壮大な物語』山崎晴雄、久保純子 ブルーバックス 2017年)

鬼界カルデラ総合調査」(JAMSTEC)

自然の大災害は、人間の力ではどうすることもできないと思います。
しかし、イスラエルやロシアなどが核兵器を使用するのを止めることができるはずです。
日本も核武装が必要だと主張している党がありますよね
広島・長崎の惨劇から何を学んだのか!
今朝の父の一枚です(^^)/
キョウチクトウを写していました。
キョウチクトウは広島市の「市の花

 焼ケタ樹木ハ

焼ケタ樹木ハ マダ
マダ痙攣ノアトヲトドメ
空ヲ ヒツカカウトシテヰル
アノ日 トツゼン
空ニ マヒアガツタ
竜巻ノナカノ火箭
ミドリイロノ空ニ樹ハトビチツタ
ヨドホシ 街ハモエテヰタガ
河岸ノ樹モキラキラ
火ノ玉ヲカカゲテヰタ
(『原民喜全詩集』 岩波文庫 2015年)